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#12 経営とは …、人材育成とは…

こちらは2024年6月に弊社メールマガジンに掲載された記事の再掲です。

先月、第11回の内容はいかがでしたでしょうか?
『部下・社員の話を傾聴していればいいわけではない。組織力を高めるには、話を聴く側の“問題解決力”が必要である。もし、部下・社員の話を聴く側に問題解決力(問題解決支援力)がなかったら、話を聴く側も話をする側も辛くなる。更には、組織がギスギスし始める。話を聴く側(上司)に問題解決力があってこそ、話を聴かれる側(部下・社員)は、上司との面談に嬉しさを感じるようになる』ということをお伝えしました。併せて、問題解決のポイントもいくつかお伝えしました。何かヒントになることがあったのであれば嬉しいです。

さて、今回、第12回の風の便りは、私が原稿を書かせていただく最終回となります(多分…)。
最終回、「風の便り」読者の皆様の心に残るようなお話をしていきたいと思います。よろしくお付き合いください。

自分なりの答え

いきなりですが、もし、あなたが以下の問いをされたら、どのように答えられますでしょうか?

  • 「あなたにとって、会社経営とは?」
  • 「あなたにとって、組織をマネジメントするとは?」
  • 「あなたにとって、人材育成とは?」

いかがでしょう?
何か正解があるわけではありません。気楽に自分なりの答えを出してみてください。 気楽に答えを出してくださいとは言いつつも、その答えそのものが、あなたなりの経営するときの、マネジメントするときの、人を育成するときのこだわりになり、理念・哲学になります。そして、あなたの言動は、そのこだわり、理念・哲学に基づいたものになります。つまりは、このこだわり・理念・哲学を持つことで、自分の言動にブレが無くなり、言動に力がこもっていくのです。

なにか「自分なりの答え」は出せましたでしょうか?また、その「自分なりの答え」には強さが求められます。たとえ人から「それは違うのではないか?」と否定されても、貫き通せるぐらいの強さが。
例えば、人材育成とは、と言うことで以下の通り答えた方がいたとしてましょう。

「私にとって、人材育成とは、過去の経験から学ばせ、今は出したくても出せない成果を出せるように支援することである!」

この考えに対して、人から否定的・批判的な意見を聞いても貫き通せるかどうかが、自分の理念の強さになります。
例えば…

「未来ばかりを見ていて、過去の経験から学びたくない人もいると思う。そういう人達には、過去の経験から学ばせることは難しいのではないか?その場合はどうするのか?」

「成果が出せなければ、人を育てたことにはならないのか?成果ばかり追いかけていたら、何をやってもいいから成果出せってことになりかねないんじゃないか?その考え方では、不正・不祥事につながる恐れがあると思うがどうか・・・」

「そもそも出したい成果そのものがない人に対しては、どう対応するのか?」

「そう考えるようになったのは、どのような原体験があったのか?」

等々…

こうした否定的・批判的な投げかけに屈せず、自分の考え(こだわり・哲学)を貫くことで、自分自身の考えをより強固なものにしていけます。 ただ、人から「それは違う」と否定されて、「確かになぁ」なんて思ってしまった場合は、そこからまた自分なりの考えを修正して、強化していけばいいのです。

私なりの答え

ちなみに、私の考える人材育成とは、経営とは、をお伝えしておきます。

「人材育成とは…本人が思っているよりも自分自身の能力の高さに気づかせ、自分の未来に希望を持てるようにすること」

「経営とは…人を幸せにすること」

ここでいう「人」とは、一番は社員であり、その家族、そして、取引先さんとその家族、お客様とその家族、地域の人たちであり、株主の方々であり、そして、経営者自身です。

もうひとつ、私が生業としている「研修」についても、私の考えをお伝えさせてください。

「研修とは…参加者が抱える問題・課題の解決につながる行動のヒントを得ていただく場、かつ、その行動を促す場」

なので、私が目指している理想の研修は、「参加者全員が、研修を受け終えたときに『今回の研修は、自分のためにあったのではないか?うん、間違いなくそうだ、自分のための研修だった。このタイミングでこんな研修を受けられるなんて奇跡のようだ』と思ってもらえるような、参加者一人ひとりにフィット感のある研修」なのです。

こうして「研修とは…」のこだわりを持つようになっての効果は、研修の場で私自身の言動をコントロールできるようになったことです。「自分の哲学・こだわりに則るなら、ここは、受講者の方にこう伝えた方がいいな」とか、「ここでは、あえてこのことは言わない方がいいな」とか…。
また、研修の構成を企画するときも、この自分の哲学に則っているかを考えています。 「研修とは、こういうもの、人材育成とは、こういうもの、であれば、今回の研修はどうあるべきか」という思考ができるのです。

この自分なりの哲学・こだわりを強く、強く持ちながら、研修・コンサル・経営にあたっていきたいと考えています。

その他にも「○○とは…」はいくらでも考えらえます。

「リーダーとは…」
「チームとは…」
「組織とは…」
「ビジョンとは…」
「経営戦略とは、戦術とは…」
「働くとは…」
「仕事とは…」

尽きません…

とある企業さんでは、こうした言葉の定義を個人レベルでのこだわり、哲学・理念とするのではなく、全社の共通言語とするために「社内用語集」を作成されているところがあります。
もし、社内用語集の作成にご興味があれば、ご一報ください。弊社にてファシリテーターを担い、支援させていただきます。

そして、最後にあなたに問いかけます。

「○○○○とは…?」

○○は、御社の社名、もしくは、あなた自身のお名前を入れてみてください。

1年間にわたり、お付き合いいただき、ありがとうございました。
いつか、どこかで実際にお目にかかれるのを楽しみにしています。
皆様のご発展とご健勝を祈念申し上げます。
本当にありがとうございました。

株式会社ナレッジ・プラクティス・コンサルティング 代表取締役社長 中小企業診断士・事業承継士・経営コンサルタント

株式会社ナレッジ・プラクティス・コンサルティング 代表取締役社長
中小企業診断士・事業承継士・経営コンサルタント

宇井 克己

製造業・コンサルティング会社を経て2002年に独立。『経営者も社員も働くことに喜びと幸せを感じられる組織作りを支援すること』を使命とし、コーチングやファシリテーション、正しい問題解決手法を駆使して「考える社員、考える組織」&「高業績企業」を多数輩出。年間の研修・講演回数は150回以上。

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#11 ○○がなければ、上司は部下の話を聞いてはいけない
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